北野地区町内会連合会の会長などを歴任した伊藤昭夫さんが令和5年度の札幌市自治振興功労者として表彰されました。2月10日(土)、地域の人たちが伊藤さんの長年の努力に感謝し、新さっぽろアークシティホテルで受賞祝賀会を開催します。

伊藤昭夫さん

 赤平市出身の伊藤さんは長年、薬品会社の会社員を務め、主に北大、札幌医大、旭川医大の大学病院の現場で勤務、忙しく働きました。

 地域の活動に入ったのは仕事が一段落した平成20年(2008年)。北野中央自治会の副会長になり、2010年から6年間、北野中央自治会会長を務めました。

 伊藤さんは「社会人として生活するうちに、人に何かを与えるとみんな喜んでくれる。その喜びが自分の喜びになることを知りました。地域活動をやって、皆さんに喜んでいただけるなら」と町内会活動を始めたきっかけを語っています。

 伊藤さんは2014年から北野地区町内会連合会に活動の軸足を移し、2014年から3年間、北野町連副会長を務めた後、2017年から2022年まで6年間、北野町連会長を務め、北野地区の安心安全なまちづくりに尽くしました。

秋元市長から表彰状を授与される伊藤さん(左)=2023年11月28日、札幌パークホテル

 伊藤さんは地域の福祉や地域を盛り上げるイベント等さまざまな地域活動に取り組んできましたが、特に地震防災対策には力を入れたといいます。北野中央自治会の副会長・会長のときは、防災備蓄個所を増やし、町内会に防災組織も作ったといいます。北野町連では、避難所の運営訓練を行いました。

さっぽろ市民表彰式

 令和5年度さっぽろ市民表彰式が昨年11月28日(火)、札幌パークホテル(札幌市中央区南10西3)で行われ、伊藤さんは、この晴れの舞台で秋元市長から表彰状を授与されました。

 伊藤さんは「自分がやってこられたのは、北野の地域の方をはじめ皆さんが協力してくれたおかげです。受賞は、皆さんがもらったもので、私はその代表として受け取った形です」と話しています。

 伊藤さんは町内会や町連活動の一線は退きましたが、今も清田区民センター運営委員会委員長や清田区社会福祉協議会会長を務めるなど、地域のために頑張っています。