上北野町内会

 　上北野の地区は、北野1条1丁目に住居を構える山田廣則さん（三代目）の祖父文七さんが明治後期広島県から移住、この地に家を建て、吉田川の水を飲み、道を造り、欝蒼とした森林を田畑へと開墾されたのが始まりとされています。
　昭和7年、豊平町大字月寒村字厚別北通一部（現上北野地域）に、当時東京以北最大と言われたゴルフ倶楽部「月寒リンクス」が誕生、財界人や学者、高級官僚の利用で賑わったそうです。「月寒リンクス」は現在の札幌ゴルフ倶楽部の前身にあたるとのこと。戦時色が濃くなりつつあった昭和15年頃から、ゴルフは次第に肩身の狭いものとなり、昭和18年11月「月寒リンクス」は姿を消すこととなります。
　戦後、このゴルフ場跡地は農地へと開放され、現上北野地区に橋本正人・山崎正雄・山崎定雄・高橋良夫・水上信吉・大久保昇の６氏が営農し、通称「六軒村」と呼ばれました。
　昭和36年、豊平町と札幌市が合併、高度成長期を迎え、農地から宅地へと大きく変化していきます。上北野地域も土地開発会社等による宅地造成が進み住宅地として発展しました。
　上北野町内会は、昭和41年に初代会長角田寛氏を中心に結成され、以後27人の歴代会長と数多くの役員による努力の積み重ねにより、行政とも連携を計りながら上下水道整備、街路灯整備、清掃事業（河川・公園・ゴミ処理等）、青少年育成事業（お祭り・花火等）、防犯防災事業（防犯パトロール等）などを手がけながら、住みよい街づくりをめざし今日に至っています。