北野の厚別川(あしりべつ川)で5月17日(土)、今年もヤマメの稚魚の放流が行われました。子供たちがそれぞれバケツで川岸から稚魚を放流。今年は5000匹の稚魚を放流しました。
このヤマメの稚魚の放流は、北野地区町内会連合会と北野地区育成委員会が「あしりべつ川を故郷の川として子供たちに親しんでもらおう」と、北野町連が発足した昭和58年(1983年)から毎年行っている春の伝統行事で、今年で42回目になります。
「北海道山女魚(ヤマメ)を守る会」も共催で参加しており、毎年、稚魚を提供し、放流を盛り上げてくれています。
放流した場所は、北野ふれあい橋(北野3条6丁目)たもとの川岸。子供たちが小さなバケツを持って北野地区の各地域から集まりました。
まず、開会式を行いました。「あしりべつ川にサクラマスを呼び戻そう」と書かれた横断幕を背に、岡本北野町連会長と浅山清田区長が挨拶し、地域の子供たちの代表や来賓の皆さんがテープカットを行いました。そして早速、稚魚の放流を行いました。
稚魚はこの日、喜茂別町の養殖場から車で運ばれてきました。ヤマメの会の人たちが育てた稚魚です。会場に設けた簡易水槽に入れた稚魚を子供たち持参のバケツに分けると、子供たちは次々と川岸に向かい、バケツからヤマメの稚魚を川に放流しました。
子供たちは「バイバイ」「元気でね」とヤマメの稚魚に声をかけながら放流体験をしました。
ヤマメは、緑豊かで清らかな川に生息し、「渓流の女王」と呼ばれることもあるそうです。
そして、ヤマメは一生を河川で過ごすタイプとエサを求めて海に出るタイプの2種に分かれ、海に出るのはサクラマスと呼ばれます。その一部が4年ほどたって桜の咲くころに川に戻ってきます。このためサクラマスと呼ばれます。