あしりべつ郷土館運営委員会は5月23日(木)、令和6年度通常総会を清田区民センターで開催しました。総会には運営委員会役員(各町連の会長・副会長)と、清田区内の町内会長50人が出席しました。
はじめに令和5年度の事業報告と会計報告が、事務局の運営企画および運営管理の各担当者から行われ、拍手で了承されました。令和5年度の主な事業活動は以下の通りです。
北野小など区内小学校6校が郷土館を集団見学し、清田の歴史についてスタッフが説明しました。北野小4年生には、明治時代に造成した農業用水路「吉田用水」跡(北野3条3丁目)を現地案内しました。
大学生・社会人相手にも、札幌国際大学や老人クラブ、清田区高齢者教室ふれあい学園ほか様々な団体を館内案内し、講座を行いました。
札幌の農業土木遺産を研究しているグループにも、求めに応じて吉田用水跡を案内しました。
ほかに、清田区民センターとともにまち歩き講座を開催したほか、昔の道具類が並ぶ郷土館内のレトロな雰囲気の中で「懐かしの歌」を歌う会なども開催しました。
郷土史の発掘・調査研究活動にも、郷土史家の了寛紀明さんを中心に引き続き力を入れ、館内の了寛紀明文庫は84冊に達しました。
令和5年度も公式ホームページで積極的に情報発信を行い、紙の「あしりべつ郷土館だより」も第5号と第6号を発刊しました。
これらの事業は、運営委員会内に設けた運営企画部のスタッフ(運営企画委員)が企画・実施しました。令和5年度の入館者数は1521人(前年度1195人)、ホームページ訪問者数は8314人(前年度6287人)でした。
令和5年度収支は、収入が259万円(負担金140万円、前期繰越金119万円)で、負担金は区内の町内会員が1世帯40円(年)を負担したものです。支出は事業費43万円、管理費38万円、通信費16万円、維持修繕積立金繰入30万円など計259万円でした。
続いて令和6年度事業計画案と予算案が提案され、拍手で原案通り可決・了承されました。
事業計画は、従来の活動に加えて、「郷土の歴史巡りバスツアー」の実施、「郷土の歴史と懐かしの歌」の隔月年6回開催などです。開館日は引き続き水曜日と土曜日10時~16時とし、集団見学は閉館日でも受け入れる計画です。予算は収入・支出を前年度並みの260万円と見込みました。
最後に、役員改選を行い、これまで2年間、運営委員会会長を務めた鈴木亨清田中央町連会長に代わり、中川昇平岡町連会長が運営委員会会長に就任しました。今後、2年間、平岡町連が担当町連となり、平岡まちづくりセンターが運営委員会のサポートを担当します。
総会終了後、多くの町内会長らがあしりべつ郷土館を見学しました。