清田区北野地区の子供たちが5月21日(土)、ヤマメの稚魚約1万匹をあしりべつ川(厚別川)に放流しました。子供たちが参加して行うヤマメの稚魚の放流は3年ぶりです。
放流は北野ふれあい橋(札幌市清田区北野6条3丁目)近くの川岸で行いました。
このヤマメの稚魚の放流は、北野地区町内会連合会と北野地区青少年育成委員会が「あしりべつ川をふるさとの川として子供たちに親しんでもらおう」と、昭和58年(1983年)の北野町連発足以来、毎年行っている地域の名物行事です。今年は40回目になりました。
北海道山女魚を守る会も共催者として毎年、この北野の地域行事を支えてくれています。
2020年と2021年はコロナ禍のために子供たちの参加はなく、残念ながら主催者のみで稚魚を放流しましたが、今年は3年ぶりに大勢の子供たちが参加しました。
ヤマメの稚魚は、この日、喜茂別町のヤマメ養殖場から車で運ばれてきました。
「あしりべつ川にサクラマス(ヤマメ)を呼びもどそう」というスローガンを書いた横断幕が張られた放流会場には、バケツを持った子供たちが続々と集まりました。
子供たちと北野地区の小学校の校長先生、山田清田区長ら清田区職員、主催者らで開会式とテープカットを行った後、早速、稚魚の放流を行いました。
子供たちは持参のバケツにヤマメの稚魚を入れ、川岸から次々とあしりべつ川に放流しました。「行ってらっしゃい」「元気でね」。子供たちの声が川面に響きます。
放流したヤマメの稚魚は、ほぼ1年間、あしりべつ川で生息し、来年雪解け後に石狩川を経て海に出て、3~4年後に再びあしりべつ川に戻ってきます。海に出ると、ヤマメはサクラマスと呼ぶようです。
北野地区青少年育成委員会によると、この日、放流前にヤマメの稚魚があしりべつ川で泳いでいるのが何匹か見られました。あしりべつ川に戻ってきたサクラマスから新しい命が生まれているのかもしれません。
「ひろまある清田」より転載