札幌市清田区北野6条3丁目の厚別川(あしりべつ川)で5月23日(土)、ヤマメの稚魚約8000匹の放流が行われました。

 例年、地域の多くの子どもが参加して行うヤマメの稚魚の放流ですが、今年は新型コロナウイルスの感染リスクを避けるため、北野地区青少年育成委員会を中心に大人だけによる放流となりました。

 「あしりべつ川にサクラマス(ヤマメ)を呼びもどそう」というスローガンを書いた横断幕の下の川岸で、参加者が次々とバケツから川に稚魚を放流しました。

 ヤマメの稚魚の放流は、北野地区町内会連合会と北野地区青少年育成委員会が「あしりべつ川をわが故郷の川として子供たちに親しんでもらおう」と、昭和58年(1983年)から実施している地域の春の恒例行事です。この放流には、北海道山女魚を守る会も共催で参加しています。

 毎年、北野地区の多くの子どもたちがバケツをもって集まる人気の行事ですが、今年は新型コロナウイルスの影響で、残念ながら初めて大人たちだけで稚魚の放流を行いました。

 この日は、北野地区青少年育成委員のほか、今年4月に着任した山田一八清田区市民部長ら清田区役所職員も参加しました。

ヤマメの稚魚の放流に参加した皆さん

 北海道山女魚を守る会によると、ヤマメの稚魚はほぼ1年間、厚別川で生息し、来年の雪解け後に石狩川を経て海に出るそうです。そして3、4年後に再び厚別川(あしりべつ川)に帰ってくるということです。

 ヤマメは海に出ると、サクラマスと呼ぶそうです。

「ひろまある清田」より転載