清田区北野で初めての「子ども食堂」が4月26日(木)、オープンしました。60人近い子供や保護者が訪れ、大変なにぎわいとなりました。

 この子ども食堂は、高齢者の生活支援ハウス「静樹苑」(札幌市清田区北野6条4丁目10-55)内に開設された「子リス食堂MogMog(モグモグ)」。静樹苑を運営する社会福祉法人厚仁会が、「地域で子どもと子育てを支えよう」をコンセプトに、子どもたちや子育て中の親世代が気軽に集まれる場所として開設しました。
 北野地区社会福祉協議会や北野地区町内会連合会など地域も応援してオープンにこぎつけました。
 「子リス食堂MogMog(モグモグ)」という名前は、隣接する「北野たかくら緑地」にリスが暮らしていることから名づけたそうです。
 対象は、幼児と小中学生、その保護者らで、一般の地域の人も参加できます。料金は子ども100円、保護者200円、一般500円。
 開設時間は17時~19時。4月26日は17時になると、続々と子供たちが親や祖父母らと一緒にやって来ました。最初は、「本当に子供たちは来てくれるかな」とスタッフたちは少し心配顔でしたが、ふたを開けたら、お腹をすかせた子供たちが続々集まり、テーブルやいすが足りなくなり急きょ、追加するほどの盛況となりました。
 この日の食事は「カレーライス」でした。地域の中でみんなと食べるあったかご飯。子どもたちに笑顔が広がりました。
 北星学園大学(厚別区大谷地西2丁目)のボランティアサークル「エイブル」の学生たち4人もスタッフとして子供たちの世話をしていました。学生たちは宿題を手伝ったり、勉強も教えてくれたりします。
 子ども食堂「子リス食堂MogMog(モグモグ)」は、これから毎月第4木曜日17時~19時、静樹園内で開設します。
 こども食堂は2012年、東京都大田区で始まったとされ、現在、全国で2200カ所開設されていると言われています。貧困家庭の子供への支援で始まった子ども食堂ですが、今では地域交流の場という側面が大きくなっているようです。
 清田区でも、地域さろん「ぽっけ」(清田区清田1条2丁目2-2)で毎月2回開設されているほか、里塚・美しが丘地区センター(清田区里塚2条5丁目1-1)でも年3回(春、夏、冬休み)開催しています。静樹苑の子ども食堂は清田区で3番目となります。