北野地区の小中高校生らが合唱や吹奏楽演奏を発表する「北野地区青少年音楽のひろば」が12月1日(土)、北野台中学校体育館(清田区北野4条4丁目)で行われました。

 音楽の力で地域の青少年の健全育成を図ろうと、北野地区町内会連合会と北野地区青少年育成委員会が平成元年から毎年、この時期に開催しており、今年で30回目となりました。会場は680人の児童生徒と地域の人たちでいっぱいになりました。

竹森巧さん(右端)と合同合唱する札幌北野少年少女合唱団、北野台中学校合唱部

北野小学校 太鼓演奏

 今年も北野小学校5年生の元気いっぱいの太鼓演奏で始まりました。続いて北野台小学校の児童がリコーダー演奏と合唱を披露しました。合唱「COSMOS」はとてもきれいなハーモニーでした。

北野台小学校 リコーダー演奏

 札幌北野少年少女合唱団は、おなじみの可愛らしい寸劇で自己紹介。そして「虹と雪のバラード」など3曲を、これまた美しい歌声で元気に歌い上げました。北野台中学校合唱部は1、2年生12人の部員で登壇、「リフレイン」など2曲を披露しました。

札幌北野少年少女合唱団

 前半最後は、30回記念合同合唱の特別プログラムでした。ゲストのお笑いコンビ「アップダウン」の竹森巧さんが登場し、札幌北野少年少女合唱団と北野台中学校合唱部と一緒に、竹森さん作詞作曲の北海道讃歌「北海道」を合同合唱し、客席を魅了しました。

北野台中学校合唱部

竹森さんはもう1曲、地震復興を願う自作の歌を披露

 清田区出身の竹森さんは、お笑いコンビ「アップダウン」として活動する一方、シンガーソングライターとしても活躍中で、最近は歌手の岩崎宏美さんに楽曲提供もしています。「北海道」は、竹森さんが北海道命名150年を記念して制作した楽曲です。

 後半は、北野平小学校の合唱と金管バンド演奏で始まりました。金管バンドは、軽快に「コパカバーナ」を演奏。小さな小学生たちが様々な楽器を使いこなす姿がかわいかったです。

北野平小学校 合唱

 北野中学校吹奏楽部は1、2年生だけの編成で一生懸命に演奏。清田高校吹奏楽局は、クリスマスソングや「スペイン」などをジャズのビッグバンド編成で迫力ある演奏を披露しました。

北野平小学校 金管バンド

 清田高校吹奏楽局は、8月の全道吹奏楽コンクールで金賞を受賞し、10月に仙台で行われた吹奏楽コンクール東日本大会に初出場する大活躍を見せてくれました。

北野中学校吹奏楽部

 それにしても、青少年音楽のひろばが30年目というのはすごいことですね。このような地域音楽イベントはほかにあまり例がないでしょう。

 この日、主催者あいさつに立った伊藤昭夫北野町連会長は「音楽は人の心を癒し、元気と喜びを与え、一緒に活動することで連帯感や人を思いやる心も生まれてくる、大きな力があります」と言いました。この音楽のひろばの体験は、きっと子供たちの心に何かが残ると思います。

清田高校吹奏楽局

 最初の頃に出演した子供たちは、今は立派な大人になり、いろんな分野で活躍しているのではないでしょうか。

※竹森巧さんは12月16日(日)17時から、「北海道命名150年記念 竹森巧 心を繋ぐ150本ライブ」ツアーファイナルを札幌ファクトリーホール(札幌市中央区北2条東3丁目)で開催します。前売3000円、当日3500円。

「ひろまある清田」より転載