札幌北野少年少女合唱団(室内文代表=北野小学校教諭)が9月15日(日)、浜松市で開催される学生合唱イベントに参加し、浜松市の合唱団と音楽交流します。
札幌市と浜松市は2009年、富士山静岡空港の開港により空路で結ばれたことを契機に「音楽文化都市交流宣言」に調印。以来、札幌市と浜松市は毎年、学生音楽団体の相互派遣・音楽交流事業を行っています。
今年は札幌市が派遣する番で、市は札幌北野少年少女合唱団を派遣することを決め、準備を進めてきました。札幌市からの派遣は、コロナ禍を経て6年ぶりとなります。
浜松市の学生合唱イベントは「HAMAMATSU JUNIOR CHORUS FESTIVAL-浜松市・札幌市音楽文化都市交流事業」というイベント。
浜松市からは浜松ライオネット児童合唱団など7団体が参加し、札幌からは札幌北野少年少女合唱団が参加し、それぞれ合唱を披露します。
札幌北野少年少女合唱団は、室内先生の指揮で、能登半島を舞台にしたNHK朝ドラ「まれ」(2015年)の主題歌「希空~まれぞら~」、「ひとつしかない地球」など4曲を合唱します。
最後に、出演者300人全員で「手のひらを太陽に」の合同演奏を行います。演奏会終了後は出演団体同士の交流会もあるそうです。貴重な体験になりそうですね。
札幌北野少年少女合唱団は小学生から大学生まで約60人の団員がいますが、今回の浜松遠征は小学4年生から大学生までの団員42名で行きます。室内先生ら指導者と保護者らを加えると総勢73人の派遣団となるそうです。
また、浜松と東京の大学に通っているOB・OG2人も浜松の合唱に加わるそうです。
派遣団には、元清田区長の高橋彰さんも臨時顧問として同行します。高橋さんは札幌放送合唱団代表で、札幌北野少年少女合唱団が今年4月、キタラで開催したスプリングコンサートにも出演し、団員らとステージを共にしました。
一行は9月14日(土)、空路で浜松に行き、15日(日)にコンサートと交流会を行い、16日(月)に空路で札幌に戻ります。
札幌北野少年少女合唱団の団員らは浜松遠征をとても楽しみにしており、夏休み中も張り切って、室内先生と北野小学校で練習を積み重ねています。
9月7日(土)には、北野小で「いってきます会」(壮行会)を開催します。留守番の団員や保護者らに浜松で歌う曲を披露するそうです。
札幌北野少年少女合唱団は20年ほど前に横須賀と鎌倉に遠征したことがあるそうですが、今回はそれ以来、3回目の本州遠征です。
遠征には、札幌市から団員と指導者の旅費は出してもらえますが、やはり保護者らの負担は大きいようです。そこで北野地区町内会連合や北野地区青少年育成委員会が協賛金集めをして札幌北野少年少女合唱団を応援しています。地域を挙げて「頑張ってきてほしい」というエールです。
室内先生は「浜松は全国トップクラスの合唱団がそろっていて、それを生で聞けるのがとてもうれしいです。地域の方からも協賛金をいただき、とても感謝しています」と話しています。地域の応援が力になっているようです。頑張ってきてほしいですね。
札幌北野少年少女合唱団は1990年創団。現在、小学生から大学生まで約60人の団員がいます。団員は清田区のほか白石区、厚別区、豊平区など他区からも来ています。
毎週土曜日の午前中、北野小学校で練習・活動しています。年1回のコンサートのほか、清田ふれあい区民まつりや北野ふれあい夏まつり、ひらおか庭園コンサートなど地域でも演奏活動をしています。子供たちが明るく伸び伸びと歌う姿が可愛く、その歌声は大人も感動する素晴らしさです。